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【レビュー】「押してダメなら押してみろ」|120個のボタンで脱出を目指すミニマル実験作ですわ

ゲーム

どんな作品?

正方形の無機質なお部屋に、ずらりと並ぶ謎の120個のボタン——。
ひたすらボタンを押してアイテムを出現させ、指定アイテムを納品して脱出を目指す、ミニマル設計の脱出ゲームでしてよ。ボタンを押す快感と、結果を見届ける高揚感に特化したシミュレーション作品ですわ。

無機質な空間と多数のボタン

作品概要

  • タイトル:押してダメなら押してみろ
  • ジャンル:シミュレーション(一般)/脱出ゲーム
  • 販売:daimaGAME
  • 発売日:2025/3/31
  • 価格:¥590
  • プレイ時間:40分〜90分

見どころ

  • ユニークなゲーム性:押すだけなのに、驚きが止まりませんわ
    目的はシンプルに「部屋からの脱出」。壁の120個のボタンをそれぞれ押すと、アイテムが落ちてきたり、イベントが発生いたしますの。
    指定アイテム5個×3セットを納品できれば脱出成功。やることは明快ですのに、押すたび予想外の反応が返ってくる“ガチャ的”な期待値が、強い没入を生むのですわ。
今回はこれらを集めますの。
  • たった2つのアクションで完結する潔さ
    選べる行動は以下の2つだけ。
    ボタンを押す
    – アイテムを投げる(回復アイテムのみ使用可)
    極限までそぎ落とした操作体系が、「押す楽しさ」に視線を集中させますの。各ボタンには個別の演出が用意され、細部へのこだわりが光りますわ。落下したアイテムはしばらく残るため、複数のボタンの結果が重なり合うインタラクションも楽しめますのよ。
アイテムが落ちてきます。シュールですわよね。
色々落ちてきますの。なぜか人が出てきたりもしますわ。
  • “考えない贅沢”——無心で楽しむ脱出ゲーム
    複雑な謎解きは不要(神経衰弱的な記憶力、もしくはメモだけは必要ですわ)。無心で押す→結果を眺めて笑う、このコンセプトが徹底されています。短時間でサクッと遊べるテンポも相まって、インディーゲームならではの発想勝負が冴え渡る一作でしてよ。

注意点

  • ジャンプスケアあり
    奇妙でコミカルなだけでなく、ホラー要素も顔を出しますの。驚かされる演出が苦手な方はご留意くださいませ。
ガッツリ怖いのでご注意くださいませ。
  • 良くも悪くも“押すゲーム”
    体験の芯は徹頭徹尾「ボタンを押す→結果を確認する」。派手なアクションや複合的なギミックを求める方には、やや物足りないかもしれませんわ。

こんな方におすすめですわ

  • 脱出ゲームシミュレーションの“実験的アイデア”が好きな方
  • 短時間で完走できる低価格インディーを探している方
  • 驚きと笑い、そして少しのホラー(ジャンプスケア)を許容できる方

総評

夜ふかし度:★★★☆☆

Steamのインディーゲームは発想勝負、その言葉どおりのコンセプト一点突破作ですわ。お値段もワンコイン強で気軽に試せますし、120個のボタンが織りなす小さな驚きの連続は、一夜の寄り道にちょうどよろしいかと。ご興味がございましたら、どうぞ気軽に押して、押して、押して……脱出なさってくださいませ。

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